☕ コーヒーを買って著者を応援する

イギリス陶磁器産業の里 Stoke-on-Trent(ストーク・オン・トレント)で過ごす週末

イースターホリデー中に Birmingham と Manchester の間に位置する街 Stoke-on-Trent(ストーク・オン・トレント)を訪れました。

17世紀頃から炭鉱や陶磁器産業で栄えた街だそうで、今でもWedgwood(ウェッジウッド)やBurleigh(バーレイ)などイギリスを代表する陶器メーカーの工場が点在しています。

今回僕は1泊2日の滞在で4つの陶器メーカーを訪れたので、それぞれご紹介しようと思います。Stoke-on-Trent に行く予定のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。

World of Wedgwood(ワールド・オブ・ウェッジウッド)

まず最初に訪れたのは1759年に設立された世界最大級の陶磁器メーカー Wedgwood(ウェッジウッド)です。

ショップやレストランに加え、V&A Wedgwood Collection という大規模なミュージアムが併設されており、入場無料でありながらとても見応えのある展示を楽しみました。

ショップでは新作や定番のコレクションが販売されています。

やっぱり高価ですからその場で気軽に買うことはできませんでしたが、それでもやっぱりどのアイテムも美しくて、見ているだけで十分楽しかったです。

別棟にある Fiskars Store ではアウトレット商品が購入できますが、正直に言うと品揃えはイマイチです。

ウィンドウショッピングの後は、レストランでアフタヌーンティーを。しかしここでは、あの Wedgwood のレストランということで期待しすぎていた僕がいけませんでした…

テーブルや椅子には前客の食べかすが残り、多くのスタッフ達は子どものパートタイムレベル。椅子もかなり傷んでいて、Wedgwood の風格を感じることのできるお店というわけではありませんでした。

(マネージャーらしき男性は素晴らしかったです)

とはいえ、Wedgwood の上質な陶磁器を見て・触って・学べる World of Wedgwood。一見の価値はあるスポットでした。

Emma Bridgewater(エマ・ブリッジウォーター)

次に訪れたのは Emma Bridgewater(エマ・ブリッジウォーター)。設立は1985年と比較的若いながら、Harrods や Fortnum & Mason でも取り扱われるイギリス陶器メーカーの代表格です。

ショップにはブランドを代表するポルカドット柄から新作のコレクションまで所狭しと並び、そのトラディショナルかつモダンなデザインに妻も僕も目を輝かせました。

近々控えている日本への一時帰国のお土産候補を見つけたところで、別棟のアウトレットショップへ。

広めの店内にかなりの数と種類のアウトレット商品が陳列されています。ポルカドットを含む2級品旧作の数々が、正規価格より20~30%程度安く販売されていました。

2級品はよ~く見ないと欠陥が分からない程度で、自分用には十分なクオリティだと感じました。

どれもついつい買いたくなる衝動を抑えつつ、ここでは柄違いの小さめのプレート3枚とポルカドット柄のマグ(妻用)1つを購入。

お土産候補は新作のプレートだったので、翌日に行く Burleigh(バーレイ)も見たうえで、後日オンラインで注文することにしました。

Burleigh(バーレイ)

Stoke-on-Trent の滞在2日目にまず訪れたのが、1851年設立の超老舗メーカー Burleigh(バーレイ)です。

代表的な Calico(キャリコ)柄をはじめとするイギリスらしい優雅なデザインが日本でも人気ですね。

ショップの地上階はアウトレットコーナーになっていて旧作や2級品が、上階には正規価格の商品が陳列されています。

旧作には Ralph Lauren とのコラボコレクションなども含まれていて、ほぼ処分価格で売られていました。

2級品は柄が一部にじんでいる商品が多く、とはいえそれがあまり気にならない個体を探すのは簡単でした。

しかも値札を見るとかなり安い…。そして信じがたいことに、なんと2級品は表示価格からさらに55%オフという張り紙が。

僕と妻は目を合わせ、爆買いを覚悟したのでした。

と言いつつも、2人ともあまり物を増やすのは好きじゃありません。なので長考に長考を重ねて、数点のマグ・ティーポット・プレート・ジャグを購入しました。

Ichi
Ichi

ジャグは写ってないけど、花瓶として使っています。

さらに、僕も妻も Burleigh のトラディショナルなアイテムの数々に魅了された結果、一時帰国のお土産も上階で見つけたプレートに決定したのでした。

余談ですが併設されているカフェで一息ついていたところ、なぜか隣の席の紳士が絵付け前の亀の置物をくれました。今度自分たちで絵付けしようと思います。

Spode Museum(スポード・ミュージアム)

なんだかんだで既に十分ショッピングを楽しんで、荷物を持つ僕の肩も凝ってきました。

帰りの電車の時間も近づいてきたため、最後は駅近くにある Spode Museum(スポード・ミュージアム)を見て帰ることに。

Spode は Wedgwood と並びイギリス4大名窯と称されるメーカーの一つで、その創業は1770年。その長い歴史を伝える展示は、小規模ながらも非常に興味深いものでした。

そしてその展示の先には、”アレ”がありました。

はい、ショップです。

Ichi
Ichi

もう買わねーぞー

しかしこちら、Spode のショップと言うよりは『Spode を中心とするヴィンテージ陶器を扱うアンティークショップ』という感じでした。

高価なアイテムからリーズナブルなものまで所狭しと陳列されていて、まるで宝探しのような気分に。

それからの記憶が定かではないのですが、気づいたら僕の手には Spode のプレートが、妻の手には Wedgwood の小物入れが、それぞれプチプチに包まれていました。

Ichi
Ichi

…。

まあ深いことは考えずに、近くの Wetherspoon で1杯飲んで帰路についたのでした。

おまけ:ホテル、食事、移動など

おまけですが、宿泊は Hilton Garden Inn Stoke on Trent を利用しました。便利な立地・きれいで広い部屋・丁寧なサービスと美味しい朝食・リーズナブルな料金と、Stoke-on-Trent にある陶器メーカーたちを訪れるにはとても快適なホテルでした。

市内移動はほぼ Uber で。沢山のドライバーが稼働していたので快適に移動することができました。

1日目は昼にアフタヌーンティーを楽しんだので、夕食には胃に優しいアジア料理を求めて Vietnamese Phoenix Flower Restaurant へ。

チャーミングな女性の店主が(おそらく)1人で切り盛りするレストランで、支払いは現金か銀行送金のみというストロングスタイルです。

生春巻きを頼もうとしたら「ソーリー…ビジー…」と申し訳無さそうに断られましたが、定番のフォーはめっちゃ美味しくて、ハーブティーまでサービスしてくれる最高のお店でした。

Ichi
Ichi

ゴチソウサマ…

そんな Stoke-on-Trent での週末旅行でしたが、次に訪れた時には Emma Bridgewater のアフタヌーンティー(今回は予約がいっぱいでした)や、陶芸体験(イースターホリデー中で各メーカーお休みでした)も楽しみたいと思っています。