イギリス生活も気づけば2年をゆうに過ぎていたこの頃、ようやくクレジットカードを作りました。
選択肢が多く悩みましたが、結果的にデビットカードも見直して支払い手段をすっきりとオーガナイズすることができたので、選び方の参考の一つになればと思いご紹介します。
本記事内に紹介特典が付与される申込みリンクもあるので、よければぜひ活用してください。
イギリスのキャッシュレス事情
2012年のロンドンオリンピック以降キャッシュレス化が著しく進んだというイギリス。国内で僕がキャッシュを必要とする機会は、年にせいぜい1〜2回でしょうか。
そんなイギリスで最も普及している決済方法が、クレジットカード―ではなくデビットカードです。
もちろん、クレジットカードにポイント還元や支払いタイミングをコントロールできるといったアドバンテージがあるのはイギリスも変わりません。
また日本と同じく、キャッシングしないよう注意しつつその特典だけを享受するというクレカ利用者も多くいます。
ですが、お金の管理には無頓着でいたい人が多いのでしょうか。シンプルで、支払い能力を超えた利用をしてしまう心配のないデビットカードがより好まれているようです。
これまで使っていたデビットカード(メインバンク)│Barclays
これまでは僕も多くのイギリス住民と同じように、デビットカードを使用していました。
単に渡英当初この国でのクレジットヒストリーがなかったからというのもあるのですが、実際のところデビットカードのシンプルさはお金以外の物事で忙しくしていたい僕にとってありがたいものでした。
当時開設した銀行口座はイギリスの4大銀行のひとつ、Barclays です。
口座維持手数料のかからないベーシックアカウントで目立った利点はありませんでしたが、それでも気がつけば2年以上利用してきました。
これまで見直しを考えることもなかったのは、大手銀行の安定したサービスゆえかもしれません。
今回契約したクレジットカード│Amex® Cashback Everyday Card
今回僕は各カードの特典と年会費の低さを軸に比較検討しました。キャッシングをする予定はなかったので金利面は無視しています。
そして面倒な検討の末に決まった僕のクレジットカードが Amex® Cashback Everyday Card。
アメックスが発行するキャッシュバックカード2種類のうち年会費無料のカードで、利用金額に応じて0.5%~1%のキャッシュバックが付与されます。
このカードで僕が注目したポイントは以下の通りです。
- 年会費無料
- 利用額に0.5%のキャッシュバック付与
- 年間£1,000以上の利用額には1%のキャッシュバック付与
- 発行から5ヶ月以内の利用額には5%のキャッシュバック付与(上限£125)
*2025年3月時点の情報です。お申し込みをご検討の際はこちらから最新の情報をご確認ください。
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先ほど2種類と言いましたが、年会費£25がかかる Amex® Cashback Credit Card もあります。そのキャッシュバック率は0.75%~1.25%ですので、年間利用額が£10,000を超えるという方はこちらが良いでしょう。
僕はイギリスでどれだけ広くアメックスが使えるのかまだ定かではないこともあり、とりあえず年会費無料を選択しました。
正直いうともっとお得な特典が用意されたポイント還元タイプのクレジットカードもいくつかあるんですが、僕にはそれらを選ばなかった理由がいくつかありました。
よりお得なポイント還元ではなく「オトクすぎない」キャッシュバックを選んだ理由
人気の BA Amex® Credit Card や American Express Nectar Credit Card など、うまく使えば実質の還元率がAmex® Cashback Everyday Card の0.5%をゆうに超えるカードはいくつもあります。
それでも僕がそれらを選ばなかった理由は以下の3つです。
1つ目は、それらの魅力的なポイントプログラムには(当然ですが)ショッピング意欲を高める様々な工夫がされていることです。
それは往々にして必要以上の出費を促し、自分本来のショッピングスタイルをより消費主義的な方向に傾かせる可能性があります。
2つ目は、その”オトクさ”を最大限享受するために、アレコレと利用方法を工夫する余裕が今の僕にはないことです。
先ほども少しお話しましたが、僕はできればお金以外の物事で忙しくしていたい。そんな僕にとっては ”上手な使い方” なんて考える必要もないこのカードのほうが、持っていて心地よいだろうと考えました。
そして3つ目は、キャッシュバックがポイントにはないポテンシャルを秘めていることです。
まずキャッシュバックされたお金はポイントと違い、使い道が対応している店舗やサービスに依存することはありませんね。
そしてさらに言うと、その使い道は買い物にすら限定されませんよね。例えばそう、”運用“です。
イギリスでは3〜5%の金利がつくような預金口座が誰でも簡単に利用できますので、キャッシュバックされたお金もそういった口座に入れてしまえば勝手に成長します。
積極的に投資をされる方ならばなおさら、キャッシュバックには額面の還元率以上の価値があると考えるでしょう。
しかしカードの比較をしている中で、還元率以外の面で本カードが劣っている点や他カードが優れている点もいくらか目につきました。そこで、デビットカード(メインバンク)も変更することによって僕が気になった点を補うことにしました。
新規契約したデビットカード(メインバンク)│Starling Bank
Starling Bank(スターリン・バンク)は Monzo や Revolut と並ぶイギリスの人気チャレンジャーバンクです。
このカードで僕が注目したポイントは以下の通りです。
- デビットカードは Mastercard ブランド
- 海外利用手数料無料
- 現地通貨ATM引き出し手数料無料(1日£300まで)
- Euro Account が作成可能
- アプリが使いやすいと評判
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日々の支払いには上記アメックスをメインカードとして使用するのですが、こちらのデビットカードにも特定のシーンで役に立ってもらいます。
そのシーンのひとつは、アメックス非加盟店での支払い時です。
日本と同様にイギリスでも、アメックスが利用できないシーンは珍しくありません。Starling Bank のデビットカードは Mastercard ブランドですのでバックアップとしても持っていると安心です。
もうひとつは、イギリス国外での支払時です。
アメックスに限らずほとんどのクレジットカード / デビットカードは海外利用時に3%前後の手数料がかかりますが、Starling Bank は手数料無料。さらに、海外ATMから現地通貨を引出す際の手数料も、1日£300まで無料です。
さらにもうひとつ、僕にとって嬉しい特徴が Euro Account。1枚のカードでポンドに加えユーロも手数料無料で(Business Accountの場合は£2/mo)保持することができます。
僕はフリーランスのお仕事のクライアントがユーロ圏にもいますので、その報酬を Euro Account で受け取ることで余計な手数料を避けることができるのはとてもありがたいです。
ちなみにユーロ圏でカードを使用する際は、自動的に Euro Account の残高から優先的に支払ってくれるようです。
おわりに
さて今回は僕のイギリスでのクレジットカード選びについて長々とお話しましたが、いかがだったでしょうか?
ひとつの事例として、これからクレジットカードを作る方や見直しを検討している方の参考になれば幸いです。