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音楽活動に欠かせないリハーサルスタジオ。ロンドンで人気の「PIRATE.COM」使い方と注意点

世界屈指のカルチャー発信地ロンドン。そのユニークな土壌と環境を求めてやってくるクリエイターはあとを絶ちません。

アート、音楽、ファッション、写真、映像、モデル、建築、芝居、コメディ。この都市ではプロ / アマを問わず多くの人々がクリエイティブな時間を楽しんでいます。

さて今回はそんな中で、音楽活動に欠かせない “リハーサルスタジオ” についてお話します。

バンド、DJ、シンガーなどロンドンで音楽活動をしたいという日本人も多いでしょうが、遥々イギリスへ来てもつきまとうのが騒音問題

この国でも日本と同じく多くの場合、自分の音楽表現を大音量で模索したいときには防音環境が必要になります。

そこで今回ご紹介するのが、ロンドン在住ミュージシャン御用達のリハーサルスタジオチェーン PIRATE.COM です。

これからロンドンで音楽活動を始めるという方へ向けて、そのサービス内容や利用方法についてお話します。

PIRATE.COM とは?

PIRATE.COM とは24時間年中無休セルフサービス型のリハーサルスタジオで、2025年3月現在イギリス / ドイツ / アイルランド / アメリカで事業を展開しています。

ミュージシャンのみならずポッドキャスターやダンサーのための部屋も用意されており、予約はオンラインで行えます。

ロンドン内には現在8つのスタジオがあり、例えばバンド練習をしたいがメンバーの住所が散らばっているという場合でもだいたい中間地点を見つけて集まることができます。

PIRATE.COM が提供する部屋の種類は大きく分けて DJ / DANCE / PODCAST / RECORDING / REHEARSAL の5つです。

各部屋の機材環境や値段は店舗によるので予約ページから直接ご確認いただければと思いますが、今回は僕が普段利用する RECORDING と REHEARSAL についてのみ少し補足しておきます。

PIRATE.COM のレコーディングスタジオ

レコーディングスタジオではオーディオインターフェイス / MIDIキーボード / ボーカル用マイク / ヘッドフォン / モニタースピーカーのみが用意されていて、ラップトップや接続ケーブルなどそこに含まれないものは全て自分で持ち込む必要があります。

また部屋には Lite / Pro の2つの料金形態があり、それによってスタジオの広さや上記備え付け機材のクオリティが異なってきます。

僕は基本的に自分のレコーディング機材を持ち込むので Lite しか使いません。いつも利用する店舗での料金は1時間あたり£10程度です。

PIRATE.COM のリハーサルスタジオ

リハーサルスタジオには Lite / Standard / Pro の3つの料金形態があります。

私はバンド練習でよく Pro を利用しますが、部屋には モニタースピーカー / ボーカルマイク / ミキサー / ドラムキット / シンバル類 / ギター / ベースアンプが用意されています。

Standard の部屋にはシンバル類が含まれておらず、 Lite にはギター / ベースアンプが含まれていません。

このように部屋によって、またおそらく店舗によっても用意されている機材が異なります。予約前に必ず確認し、その他に必要な機材は自分で持ち込みましょう。

料金確認・予約方法

スタジオの予約や予約管理は PIRATE.COM のウェブサイトから行います。

まずはサイト右上の「BOOK A STUDIO」から利用したい店舗 / 日時 / スタジオの種類を選択して料金を確認してみましょう。

料金設定は(少なくともロンドンにおいては)平均~若干安めなので、他のローカルなスタジオも検討している方は PIRATE.COM の価格・設備を基準に比較してみると良いでしょう。

Ichi
Ichi

とはいえインフレに伴い容赦なく値上がりしていくのがロンドン。日本との価格比較は精神衛生上良くないのでやめておきましょう…

料金やロケーション、設備など納得のいく条件の部屋が見つかれば早速予約してみましょう。

予約は画面の指示に従って進めれば問題なく完了すると思いますが、初めて利用する場合はアカウント登録が必要です。

PIRATE.COM アカウント登録はこちら

アカウント登録時に紹介コード「KOICHIRO189864」を入力して、2回目以降のスタジオ予約に使えるクレジット£20を獲得!

完了したら予約完了画面が表示され、メールでも同様の内容が届くはずです。念のため予約内容に相違がないか確認しましょう。

そしてそこには、Access Codes という6桁の数字も表示されているかと思います。PIRATE.COM は基本的にスタッフ不在のセルフサービスですので、入室の際にはそれらのコードが必要になることを覚えておいてください。

なお予約確認は My Booking ページからも可能で、このページから予約キャンセルを行うこともできます。キャンセルの受付は予約時間の4時間前まで。リファンドは次回以降の予約に使えるクレジットとして付与されます。

Ichi
Ichi

現金返金じゃないけど、かなりフレキシブル!僕は仮スケジュールでも部屋を確保しておいて、もし変更があれば予約キャンセルしています。

予約当日の利用方法

当日スタジオに到着したら、まず店舗入口で Access Code の入力が必要になります。予約完了時に発行されたコードのうち「Arch」を使用しましょう。

店舗入口(Arch)が複数ある場合もあります。どちらに自分の予約したスタジオがあるかわからない場合はどっちでもいいのでとりあえず入って探してみましょう。

Ichi
Ichi

Studio1-9はArch1、Studio10以降はArch2、みたいに分かれてたりします。

自分の予約した部屋を見つけたら、次は Access Code のうちの「Studio」を入力して予約時間に入室します。

たまに前の利用者がまだいたりしますが、その場合も構わずドアを開けてしまいましょう。笑顔で挨拶すれば「ソーリー!すぐ出るよ!」と退室を急いでくれるでしょう。

余談ですが、こういう利用者間のコミュニケーションがサービス成立を助けている場面ってイギリスではよく見られますよね。多くの人が規律正しくルールを遵守してくれる日本と比べると、まさに文化が違いが見えてきて興味深いです。

退室時の注意点

終了時刻が近づいたら片付けを始めましょう。セルフサービスなので誰が見ているわけでもないですが、僕はできるだけ次の利用者へ配慮するよう心がけています。

時間になったら忘れ物に十分注意して退出してください。金になりそうなものはおそらくパクられます。

もし備え付けの機材に不備があったという場合は、後ほど PIRATE.COM に連絡しましょう。利用に大きな支障が出るような問題であればリファンドを受けられる場合があります。

また、部屋によっても相性の良し悪しがあると思います。例えば Studio1 のギターアンプは使いづらい、Studio2 は面積が狭くて5人編成のバンドには不向きだ、などです。

そういった部屋は覚えておくようにして、次回以降の予約の参考にしましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

PIRATE.COM はその気軽さの反面セルフサービス型ならではのデメリットもありますが、24時間いつでも利用可能 / オンラインで簡単予約 / リーズナブルな料金設定 / ロンドン内に8店舗、とメリットの多い便利なリハーサルスタジオです。

さらに最近になってポイント制度も導入されました。その他に予約クレジットがお得に買えるオファーや不定期で配布される割引クーポンなどもあるので、うまく使ってお得に利用しましょう。

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